株式会社ファインエステート(横浜市中区・公式サイト)

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同じマンション・同じ2階でも価格差あり。この差をどう判断するか

同じマンション内でも、広さが近い住戸どうしで価格差が出ることがあります。
今回は、横浜市南区内のとある分譲マンションで、50㎡台前半どうしに約800万円台後半の差が出ている事例を整理しました。
ただ今回のレポートは、単に「なぜ差が出たか」を見るだけではなく、その価格差を受け入れてまで選ぶ理由があるかも含めて考えたいケースです。
このレポートは、どちらが良い・悪いを断定するものではありません。
売る側なら価格設定の参考に、買う側なら比較検討や見送り判断の材料としてご覧ください。

今回の価格差レポのざっくりまとめ

専有面積が近い50㎡台前半にもかかわらず、約800万円台後半の価格差が出ている事例です。
しかも今回は、一般的に価格が乗ると考えやすい「広さ」や「階数」だけでは整理しきりにくく、オーナーチェンジかどうか、室内を自由に使えるか、買い手の層がどこにあるかまで含めて見たいケースです。
同じマンション内でも、「条件差で説明できる価格差なのか」「それ以外の要因も見た方がいいのか」を分けて考えると、購入判断にも売却時の価格設定にも使いやすくなります。

  • Aは50㎡台前半・2LDK・1,000万円台後半・空室
  • Bは50㎡台前半・2LDK・2,000万円台後半・オーナーチェンジ
  • 専有面積と階数帯が近くても、用途の違い(実需・投資)や販売戦略で価格の見え方が変わることがある
  • 今回は、差の理由を整理するだけでなく、「見送る判断」まで含めて考えたい事例です

この2つの部屋、あなたならどちらを選びますか?

同じくらいの広さでも、どこに価値を感じるかによって選び方は変わります。
今回は、「価格を抑えて空室住戸を選ぶ」か、「オーナーチェンジ住戸を前提に投資視点で見る」かで考え方が分かれやすい事例です。
ただし今回は、単純に「高い方が良い」「安い方がお得」と見るのではなく、その価格差を受け入れてまで選ぶ理由が見えるかを考えるのがポイントです。

  • A:価格を抑えつつ、同じマンション内で実需向けに検討したい方
  • B:投資物件として見たときに、その価格水準を慎重に見たい方

専有面積がほぼ同じでも、選ぶ住戸によって価格帯は大きく変わることがあります。
今回は「なぜこの価格差が出ているのか」を整理しつつ、今回は見送る判断も自然かどうかまで考えてみたいケースです。


同一マンション内だけど物件概要比較

※今回の比較は、横浜市南区内の駅徒歩圏・築30年前後の中規模マンションで、同時期に販売されていた住戸どうしを整理したものです。

A:1,000万円台後半

2LDK
専有面積 50㎡台前半
2階・空室
実際に住む前提でも検討しやすい帯

B:2,000万円台後半

2LDK
専有面積 50㎡台前半
2階・オーナーチェンジ
投資用として見る必要があるお部屋

※どちらも同じマンション内で、専有面積と階数帯が近い住戸です。
※価格は観測時点の公開情報ベースです。販売状況や価格改定により変動する場合があります。
※特定回避のため、階数・面積・価格は帯表現に調整しています。

AとBは、同じマンション内で、専有面積の差もごく小さい住戸どうしです。
それにもかかわらず、価格帯には約800万円台後半の差が見られます。

今回の事例では、単純な広さの差や階数差というより、オーナーチェンジかどうか、室内を自由に使えるか、買い手の想定がどこにあるかが価格の受け止め方に影響している可能性があります。

同じマンション内の比較では、見た目の価格差だけでなく、住戸の使い方や買い手の前提が違うと、価格の納得感も変わります。
気になる住戸がある場合は、販売状況だけでなく、「誰に向けた価格なのか」まで見ておくと判断しやすくなります。


70㎡換算で見るとどう見えるか

今回の2住戸はどちらも50㎡台前半ですが、イメージしやすいように70㎡に換算した場合の見え方を整理すると、価格差の大きさがさらに分かりやすくなります。

Aを70㎡換算すると

50㎡台前半・2,000万円前後の住戸を70㎡ベースで見ると、
約2,600万円前後のイメージになります。

同じマンション内でも、比較的価格を抑えた価格帯として見やすい水準です。空室で検討できることも含めると、実需の比較材料としては整理しやすい帯です。

Bを70㎡換算すると

50㎡台前半・2,800万円台の住戸を70㎡ベースで見ると、
約4,000万円前後のイメージになります。

70㎡換算にすると、同じマンション内でも価格差がかなり大きく見えます。今回は階数差が小さいため、広さ以外の条件や販売の前提まで含めて慎重に見たいケースです。

同じマンション内でも、選ぶ住戸によって、70㎡換算では1,000万円以上の差が出る可能性があります。
今回は、単に「高い・安い」を見るというより、その差を払ってまで選ぶ理由が見えるかを整理する補助線として使いやすい事例です。

※70㎡換算は、公開価格と専有面積をもとに単純化した比較イメージです。
※向き・眺望・室内状態・賃貸条件などの個別要素を加味した成約想定ではありません。


価格差の背景として見たいポイント

同じマンション内でも、価格差が出る背景にはいくつかの要素が考えられます。
今回の事例で見ておきたいポイントは、主に以下のとおりです。

  • 階数差:今回はどちらも低層階帯で、階数差だけで大きな説明がしにくいケースです
  • 向き・眺望の差:同じマンションでも、開放感や住戸位置によって受け取り方が変わることがあります
  • 室内状態の差:空室か、すぐ住めるか、室内を確認しやすいかで印象は変わります
  • 販売戦略の違い:売出時期や価格設定、どういう買い手を想定しているかで価格帯の見え方が変わります
  • 用途の違い:実需向けか、投資向けかによって、価格の納得感は大きく変わることがあります

今回の比較では、広さがほぼ同じで階数帯も近いのに価格差が大きい点が印象的です。
だからこそ、単純に高い・安いで見るのではなく、条件差で説明できる価格差なのか、それ以外の要因も見た方がいいのかを分けて考えることが大切です。

Aのように価格を抑えて検討しやすい住戸に魅力を感じる方もいれば、Bのような住戸でも投資前提で比較したい方もいるかもしれません。
ただし今回は、用途の違いまで含めて考える必要があるため、同じマンション内比較の中でも慎重に見たいケースです。

同じマンション内の比較では、価格差の理由を探すだけでなく、その価格差を受け入れてまで選ぶ理由があるかを見ることが、購入判断にも売却判断にもつながります。


購入検討で見るべきポイント

  • 価格差の理由を分解して考える
    広さが近くても、階数・向き・眺望・室内状態・販売戦略で評価は変わります。
  • 用途の前提が自分に合っているかを見る
    実際に住みたいのか、投資として考えるのかで、同じマンションでも選び方は変わります。
  • 70㎡換算のような補助線も使う
    実際の広さだけでは見えにくい価格差のインパクトを整理しやすくなります。
  • 見送る判断も含めて考える
    比較したうえで、今回は優先順位を上げにくいと判断することも自然です。

家を買うというのは、本来「高い・安い」だけで決めるものではなく、自分や家族に合った暮らしを選ぶことだと思っています。
ただ一方で、「この価格で本当に大丈夫か」という違和感があるのも自然です。

そうしたときは、同じマンション内の条件差を見ながら、どちらが自分に合うのかだけでなく、今回は見送る方が自然ではないかまで整理していくと判断しやすくなります。

比較してもなお、その価格差を受け入れる理由が見えにくい場合は、無理に結論を急がず、今回は見送るという判断も十分自然です。価格差がある=理由がある、とは限りませんから。


売却検討で見るべきポイント

  • 同一マンション内の価格帯の幅を知る
    近い広さでも、条件や用途の違いで大きな差が出ることがあります。
  • 自宅との条件差を整理する
    階数、向き、眺望、室内状態に加え、空室か賃貸中かも整理すると価格帯が見えやすくなります。
  • 売出価格の根拠を持つ
    同じマンション内の比較は、強気設定の余地や現実的なゾーンを考える材料になります。

査定とは本来、こうした条件差を見極めて、売れる価格を設定していく作業です。
「少しでも高く売りたい」というお気持ちは自然ですが、感覚だけでなく、事例を踏まえて価格を考えることが重要です。同一マンションだけでなく、近隣のマンションとも比較は必要です。

今回のように、同一マンション内でも価格差の説明がひとつでは整理しきれないケースでは、どこまでが条件差で説明できるのかを落ち着いて見ていくことが、売出価格の考え方にもつながります。


この価格差レポの使い方

  • ご自宅マンションの「いまの立ち位置」を考えるときの、価格帯・単価帯のイメージづくり
  • 購入検討の際に、同じマンション内でどこに価値の差が乗っているかを整理する材料
  • 差の理由だけでなく、見送る判断も含めて考えるきっかけ

このレポートは、正解を断定するものではありません。
ただ、判断を進めるための補助線としては使いやすいはずです。

「このマンション、自分ならどちらを選ぶか」
「自宅だとどの価格帯に入りそうか」
「今回は見送る方が自然か」
を整理したい場合は、個別条件を踏まえて見ていくと分かりやすくなります。

まだ売る・買うを決めていない段階でも、整理用の材料としてご利用ください。

よくある質問

同じマンションで価格差があるのは普通ですか?

はい、階数や向き、室内状態、販売戦略などによって価格差が出ることは一般的です。ただし、差の大きさによっては慎重に見た方がいいケースもあります。

価格が高い物件は避けた方がいいですか?

必ずしもそうではありませんが、その価格を受け入れる理由が明確かどうかは重要です。判断に迷う場合は比較検討や見送りも一つの選択です。

この記事の執筆・監修

株式会社ファインエステート編集部(監修:宅地建物取引士)

   

横浜・川崎エリアを中心に、相場や公開情報、成約事例を日々確認しながら、数字と現場感の両方から判断材料を整理しています。価格差レポは、不動産オタクとしての視点と、宅地建物取引士としての実務感覚の両方から、売る・買うを急かすためではなく、迷いどころを比べやすくするための情報として作成しています。

この価格差を、次の判断にどう使うか

同じマンション内でも、広さ・階数・住戸条件で見え方は変わります。検討中の部屋の比較にも、ご自宅の売却価格整理にも使えます。

※個別の物件名やご事情は公開せずに扱います。具体的な判断が必要な場合は、前提条件を整理したうえで一緒に見ていきます。