株式会社ファインエステート

不動産相続と近隣トラブルとの関係 | 土地の形が悪い時はどうすれば良い?

不動産相続と近隣トラブルとの関係は、自分たちの親が残したものですが、その関係性で整理したい財産をそのままにしてしまうことがあります。
今回は、弁護士事務所よりお客様の紹介を受け「親族での相続トラブル」と「相続不動産と近隣トラブル」を抱えていた物件を解決したケースについてご紹介します。

不動産の遺産相続

財産配分!?

まず「親族での相続トラブル」については、かなり多いであろう「財産の配分」です。
「お父さんが亡くなるまでの介護した10年、相手(兄弟です)はなにもしてくれなかったのに、財産の配分に納得をしない。」というもの。10年にも及ぶ介護の労力や費用は計り知れなかったのだろうと思います。
また遺言書がない、痴呆になってから「兄弟で分ける割合」を言っていた。ということで、なかなか当事者だけでは話が進まなくなったそうです。そして、話が進まないまま半年ほどすると、相手側(兄弟)が弁護士を入れて「財産の配分」についての通知があり、慌てて先生に相談したということです。先生の方針として、最初に行うのは

不動産の売却査定!!

  1. 実際に成約するであろう固い金額の算出
  2. 販売価格の妥当性の算出(相場より高めにチャレンジしても売却できるかもしれない価格)

不動産の査定をすると、
成約予想金額は○○万円~○○万円、売出価格は○○万円~
という記述になりますが、同じような査定に加え、「○○万円ならすぐに売却できます」という金額をこの段階で算出します。
先生はこの査定をみながら相手側の弁護士と交渉を行っていたようです。
実は、相手側の弁護士の提案を見ながら、依頼者の利益が「どうすれば最大化」できるか検討していたとのことです。

結論――
相手側の弁護士が提示した不動産価格が低かったことから、この方法を選んだようです。
1.相手側との配分金額を決める
2.先にお金の清算をしてしまう
3.不動産の相続は依頼者の名義にする
という進め方をしていました。

最初に不動産の査定をしてから7か月程経った頃、実際に不動産を売却する段階になり、この時初めてお客様と面談をして売却のご依頼をいただきました。
すでに相続が発生してから1年半ほど経過しています。

相続不動産に問題あり??

査定をしている段階から、この不動産にはかなり癖があるのは知っていましたが、実際売却活動を行うには非常に難易度が高いものでした。

今回売却するのはAさんの不動産です。

本当はもっといびつな形をしていましたが、分かりやすくしたら上記のような形です。
そもそも何故このようにBさんの土地が食い込んでいるのか、購入当時のことを知っている方は亡くなってしまっているので分かりませんでした。ただ想像できるように、この土地について、いろいろ問題があったようです。
現地に訪れると、この食い込んでいるBさんの土地は、Bさんが花壇として利用をしておりました。Bさんも自分の土地という意識を強く持っていらっしゃるようで、花壇を囲うように仕切りをされていました。

〈解決策1〕
当初このAさんの不動産を売却するため、Bさんの食い込んでいる土地を一旦、Aさんが購入し、それと同時にまとまった土地を売却しようとAさんと打ち合わせており、そのためにBさんと話し合いを行いました。

結論――
「全く取り合ってもらえませんでした」 理由としては、
・昔からこの土地のことで揉めていた
・お互い少しずつの嫌がらせを感じていた
・会話や挨拶すらもしていなかった
とBさんはおっしゃっていました。

〈解決策2〉
この部分(斜線部分)を買ってくれませんか?(他にもいろいろ提案はしています)

結論―― 

この提案もダメでした。理由は、
・Aさんの為になるようなことはしたくない
とのこと。

価値があっても売却できない!?

近隣トラブルを抱えていることで、実は不動産に価値があったとしても、売却自体が困難になることがあるということを教えていただきました。
そうはいっても、相続に関わる税金の特例を使用したいので、なるべく早く売却まで行いたい私たちはタイミングを見ながら、何回も少しづつBさんに話しをしにいきます。
結果として、お互いに費用負担がほとんどなく、今後のトラブルも起こらない形で話を纏めることができました。

(問題解決)

こちらの相続が発端でお話をしている以上、登記や測量等の手続きに関する費用はAさんにて負担をしていただきましたが、今後Aさんの土地を購入された方と、Bさんが今後トラブルにならないように、このような形で落ち着きました。
かなり時間がかかってしまいましたが、これと同時に、地型が良くなったことと税金の関係も相まっている為、すぐにAさんの不動産を売却し、なんとか、特例を利用して納税金額を極力抑えた形で相続不動産の売却が終了しました。
相続は関係者皆さんにすごくパワーが求められるものだと実感するお取引でした。最後は、AさんにもBさんにも、弁護士の先生方にも良い取引ができました。皆様のご協力に感謝申し上げます。

相続不動産は早めの相談・解決を!!

相続が始まり、相続不動産を売却するまで約2年半かかったケースです。
相続での親族トラブルと、近隣トラブルが重なると、時間がものすごくかかり、もしかしたら特例の使用期間が過ぎてしまうかもしれません。
高く売ることも当然大事ですが、、今回のケースでは特例を使用することで、全体の納税金額を約600万円程圧縮できました。 時間に限りがありますので、状況を良く理解した活動が必要です。

今回のケースのように、レアなケースでなくても、どこかに問題があるかもしれません。相続した不動産を使用・活用することがない場合や税金の支払いについて不安がある方は、なるべく早めにご相談いただきたいと思います。

お問い合わせにつきましては、お電話、LINE、お問い合わせフォームにてご連絡いただければ幸いです。また、この案件を手掛けた営業担当を指名したい場合は、その旨をご記載ください。担当者よりご連絡させていただきます。